断熱等級とは、住宅の断熱性能と省エネ性能を評価する指標です。断熱等級4は、断熱等級レベルの真ん中に位置しており、国の基準としては断熱性能が高い部類に入ります。
断熱等級によって受けられる認定制度も変わってくるため、断熱性能を考える前に、断熱等級について詳しく知っておくことが大切です。
そこで本記事では、断熱等級4について詳しく解説していきます。あわせて、断熱性能等級以外の認定制度や今後推奨される断熱等級についても紹介するので、新築を検討している方は参考にしてみてください。
また、以下の記事では当メディアが厳選する高性能にこだわる住宅会社を紹介しておりますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
断熱性能等級とは
断熱性能等級とは、国土交通省が定めた住宅性能表示制度の評価基準の1つです。屋根や外壁、床、窓、ドアなどの開口部の断熱性能、冷房期に日射を遮る対策など、住宅外皮の省エネ性能について評価しています。
断熱等級は1〜7の7段階に分けられており、数字が大きいほど断熱性能が高いことを表します。日本では、地域によって気温や気候が大きく異なるため、気象条件に合わせて8つの地域に分け、評価基準が定められています。
住宅性能表示制度とは
素人にとって、住宅の品質評価をすることは難しいでしょう。そのため、誰でも品質を評価できるよう、国土交通省で『住宅の品質確保の促進に関する法律』に基づく制度として、住宅性能表示制度が制定されています。
住宅性能表示制度では『構造の安定』『劣化の軽減』『維持管理・更新への配慮』『温熱環境』の4つを重要必須分野として挙げています。つまり、断熱性能は、住宅性能において最重要とされているのです。
断熱性能等級4とは
断熱等級4は、7段階に分類されているうちの真ん中の位置にあたります。しかし、2022年3月までは最高等級でした。そのため、真ん中に位置はしているものの、断熱性能は低くないといえます。
HEAT20という断熱基準によると、断熱等級4は『冬の室内の最低体感温度が8℃を下回らない程度』とされており、断熱性能としては十分です。2025年から、断熱等級4以上が義務化されることが決定されています。今後は、断熱等級4が基準のスタンダードになるでしょう。
断熱性能等級4と5の違い
断熱等級5は、断熱性能等級よりも高水準の基準であるZEH相当の断熱性能です。断熱等級4と5の違いを以下にまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
断熱性能 | 断熱等級5の方が約20%高い |
断熱材の厚み | 断熱等級5の方が約1.2倍厚い |
光熱費の削減効果 | 断熱等級5の方が削減率が高い |
ZEHの断熱基準 | 断熱等級5はZEH基準に相当 |
補助金 | 断熱等級5はZEH関連の補助金を受けられる可能性がある |
断熱等級4と5は、断熱性能や断熱材の厚み、光熱費の削減効果などが異なります。断熱等級5は、熱損失をより大きく削減するために、対策された建物です。
断熱性能等級一覧
断熱性能等級は1〜7の7段階に分けられています。基準一覧を下記にまとめました。
等級レベル | 省エネ基準 | 求められる基準 |
---|---|---|
等級1 | 旧省エネルギー基準 | なし |
等級2 | 新省エネルギー基準 | 省エネレベルは低い |
等級3 | 次世代省エネルギー基準 | 壁や天井に対する一定レベルの断熱性能 |
等級4 | ZEH基準の水準 | 壁や天井、窓、玄関ドアなどに対する断熱性能 |
等級5 | 省エネ基準比エネルギー消費量▲30% | UA値:0.40以下 |
等級6 | 省エネ基準比エネルギー消費量▲40% | HEAT20のG2グレード相当UA値:0.28以下 |
等級7 | 旧省エネルギー基準 | HEAT20のG3グレード相当UA値:0.20以下 |
数値が大きいほど、新しく制定された基準による等級で断熱性能も高くなります。断熱等級4以上がスタンダードとなっているため、断熱性能を検討する際は、断熱等級4以上にすると良いでしょう。
断熱性能等級以外の認定基準
断熱性能等級以外にも、省エネに関わる認定基準があります。リフォームやリノベーション、新築すべてに適用されるので、事前に知っておくことが重要です。
HEAT20(G1、G2、G3)
HEAT20は、一般社団法人『20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会』の略称です。住宅の断熱性能に関する基準が定められています。
HEAT20では、屋根や外壁、床、窓などの開口部である外皮の断熱や遮熱などの性能を評価しています。G1、G2、G3のグレードがあり、G3が1番高性能です。認定基準は国で定められた最低基準よりも厳しく設定されており、省エネ住宅の指標とされています。
ZEH、ZEH+
ZEHとは『net Zero Energy House』の略で、エネルギー収支0の住宅を目指した制度です。断熱等級5が認定基準です。また、ZEH基準を満たすと、補助金や住宅ローン金利などの優遇制度が受けられます。
ZEH+は、ZEHの条件を満たし、より高度な省エネルギー性の実現や、自家発電などによるエネルギーマネジメントが求められます。
長期優良住宅
長期優良住宅認定制度は、長期的に住宅を良好な状態で使用することを目的とした認定制度です。『長期優良住宅の普及の促進に関する法律』に基づき、耐震やバリアフリー、可変性などの維持保全の観点で認定が行われます。
認定を受けるためには、費用がかかります。しかし、認定されると、住宅ローン減税や登録免許税などの優遇措置が受けられるのがメリットです。長期優良住宅は断熱性能等級5、つまりZEH基準相当のレベルが求められます。
低炭素建築物認定制度
低炭素建築物認定制度は、二酸化炭素の排出抑制に資する制度です。建物の新築や増築、改築、修繕、模様替え、空気調和設備の設置などについて適用されます。
地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出を抑えられるため、一般的な住宅と比べて環境にやさしい住宅です。
『都市の低炭素化の促進に関する法律(通称:エコまち法)』に基づいて認定が行われています。認定を受けると、税制優遇や容積率の特例などのメリットがあります。
推奨されている断熱性能等級
断熱性能等級は、2025年に断熱等級4、2030年には断熱性能等級5が義務化されることが決まっています。いずれは断熱等級6が義務化されるでしょう。
これらの基準を満たしていないと、優遇制度や補助金制度を受けられない恐れがあります。そのため、これから断熱等級を検討するのであれば、最低でも等級5を目指すと良いでしょう。
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項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 大創建設株式会社 |
住所 | 東京都三鷹市上達雀7丁目32番32号 |
対応エリア | 三鷹市・武蔵野市・調布市・小金井市・府中市・西東京市・杉並区・練馬区・世田谷区 |
公式サイト | https://www.daiso1966.jp/ |
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まとめ
本記事では、断熱等級4について解説しました。2025年には断熱等級4以上が義務化され、2030年には断熱等級5以上が義務化されるため、忘れないようにしておきましょう。
また、上記では断熱性能に関わる認定制度も紹介しています。断熱性能の認定基準をクリアすると、補助金や税制優遇などが受けられるため、事前に把握しておきましょう。分からない場合は、施工会社に相談すると丁寧に教えてもらえます。
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